マンシュリアン法

マンシュリアン法の利用者が多くなっている大きな理由に、手順やルールがシンプルということがあります。メモに数字を書いたり、計算したりする必要がありません。マンシュリアン法の手順は以下の3つです。

①ベット額の単位を決めます。
②好きなエリアにコーナーベットをします。
③負けた時は、ベットするエリアを1個所増やします。

そして、勝つまで②→③を繰返します。また、負けた場合は1個所に賭けるベット額の単位を「1→1→2→4→8」と増やしていきます。勝つと、リセットして1単位からベットし直します。マンシュリアン法は5回以内に1回勝てば利益を確保できるのが特徴です。

ちなみに、コーナーベットとは、4つの数字が上下左右に隣り合った枠「田」の真ん中にチップを置くベット方法のことです。

マンシュリアン法における勝率と損益
マンシュリアン法におけるゲーム回数ごとの勝率は以下になります。

・1回目:10.8%
・2回目:21.6%
・3回目:32.4%
・4回目:43.2%
・5回目:54.1%

1回目は10.8%と低いですが、5回目になると54.1%と2分の1以上の確率で勝てるようになります。なお、各回数において勝った場合の利益をまとめると以下になります(左:ベット額/右:累計利益)。

・1回目:1ドル/+8
・2回目:2ドル/+6
・3回目(2連敗後に勝利):6ドル/+9
・4回目(3連敗後に勝利):16ドル/+11
・5回目(4連敗後に勝利):40ドル/+7
・6回目(5連敗後に勝利):96ドル/-17

通常は、ゲームにおけるベット額が増えれば増えるほど、勝った時の利益が大きくなるものです。ところが、マンシュリアン法の場合は、6回目以降になるとベット額の割合が高くなるため、たとえ勝ったとしても収支がマイナスになります。従って、5回目で負けた時はリセットして始めからやり直します。

マンシュリアン法のシミュレーション
マンシュリアン法で5回プレーし、5回目に勝った場合をシミュレーションしてみます。ベット単位は1ドルに設定します(〇:勝ち、×:負け)。

・1回目:×
 どこでも良いので1エリアに1ドルコーナーベットをします。

・2回目:×
 1回目で外れたので、2回目は追加で1回目と別のエリアにコーナーベットします。これで数字は2個所・8個にベットしていることになります。

・3回目:×
 2回目も外れたため、3回目もコーナーベットを追加します。なお、3回円はベット額を2倍の2ドルに増やすため、ベット額は計6ドルになります。数字は3個所・12個です。

・4回目:×
 連敗中の4回目のベット額は4ドルのため、4個所に4ドルずつのコーナーベットをします。ベット額は計16ドルで、数字は4個所・16個になります。

・5回目:〇
 5回目では、5個所に8ドルずつベットするため、ベット額は40ドルになります。数字は5個所・20個です。

5回目に的中したので、32ドルの利益が出ます。今回のシミュレーションを表にすると以下のようになります(左:ベット額/右:累計損益)。

・1回目×:1ドル/-1ドル
・2回目×:2ドル/-3ドル
・3回目×:6ドル/-9ドル
・4回目×:16ドル/-25ドル
・5回目〇:40ドル/+7ドル

マンシュリアン法のメリット
マンシュリアン法の主なメリットは以下の2つです。

1.5回に1回の勝利で利益の発生
5回のプレーの内、一度勝つだけで利益を得られます。5回に1回勝てば良いだけなので、気分的にはかなり楽です。

2.負けるごとに勝率がアップ
連敗している時に、いつ勝てるか分からないのでは不安でたまりません。ところが、マンシュリアン法は負けると次の回でベット対象の数字を増やしていくため、連敗するほど次の回の勝率が上がるという面白い攻略法になっています。従って、大きなプレッシャーを感じずに済みます。

マンシュリアン法のデメリット
マンシュリアン法のデメリットとして以下が挙げられます。

1.5回目までに勝てないとマイナス
マンシュリアン法はベット額を急激にアップしていくため、回を増していくと次の回に勝ったとしても、配当で累計ベット額をカバーできなくなります。実際に、5回以内に勝てないと(5連敗すると)マイナス収支になります。

2.ベット資金として65ドル以上が必要
仮に、4連敗すると、5回目の累計ベット額は単位が1ドルだったとしても65ドルになります。つまり、最低でも65ドルの資金が必要だということです。

まとめ
マンシュリアン法では、ベット単位を1ドルとすると「1ドル→1ドル→2ドル→4ドル→8ドル」というようにベットしていきます。そして、負けるごとにベットのエリアを増やします。なお、6回以上プレーしても利益が取れないため、必ず5回までにゲームを終わらせます。