マーチンゲール法

オンラインカジノはギャンブルであるため、当然負けることがあります。そうなると、どうしても負け分を取返したくなるのが人情です。ただ、やみくもに取返そうとしても、傷口を広げるだけです。確かに、負け分を取返すことがオンラインカジノで勝つ最善の策にないます。勝ちゲームで獲得した勝利金を維持できれば、常に儲けることが可能になります。

その負けない手法として、オンラインカジノには古くから「マーチンゲール法」という手法がありました。負けを取り返すための代表的な手法であり、勝ちを増やすための手法ではありません。そのマーチンゲール法は非常に有効な方法ですが、成功させるためにはいくつかのリスクを抱えます。

目次

1 マーチンゲール法とは
2 マーチンゲール法のベット方法
3 マーチンゲール法の背景にある考え方
4 マーチンゲール法のデメリット
5 まとめ
マーチンゲール法とは
マーチンゲール法においては複雑なテクニックが必要なわけではなく、単純で明快なものになっています。実は、日本でも昔から同じ手法が採られており、テレビドラマの時代劇のサイコロ賭博の中でそのシーンが出てきます。札を1枚賭けて負けた客が次の勝負に2枚を賭けます。2回目も負けると、次は4枚を賭けます。あの賭け方がマーチンゲール法そのものであり、その実態は「倍掛け法」ということです。そして、マーチンゲール法の最大の特徴は勝つまでやめないことです。

マーチンゲール法はその特質から、勝敗の確率が2分の1で、配当が2倍(ベット額と同額の勝利金が付与)のゲームに利用するのが有効です。例えば、ルーレットの「赤or黒」の一方へのベットや、バカラが適しています。

マーチンゲール法のベット方法
マーチンゲール法では、負けたプレーの際にベットした額の2倍の金額を次回のプレーにベットします。例えば、最初のプレーに10ドル(約1,100円)をベットして負けたことで、次のプレーからマーチンゲール法に即した金額によるベットを続けたとします。仮に、4回まで負け続け、5回目に勝ったとします。その場合の各回のベット額と、通算の損益額は以下になります(左:ベット額/右:通算損益額)。

・1回目:10ドル/-10ドル
・2回目:20ドル/-30ドル
・3回目:40ドル/-70ドル
・4回目:80ドル/-150ドル
・5回目:160ドル/+10ドル

上記の結果が示すように、最後(5回目)に勝った時の利益は最初のベット分の10ドルだけです。このことは、何回目に勝ったとしても変わりません。50回プレーしても、100回プレーしても、1000回プレーしても、勝った時の利益は「初回のベット額だけ」です。この結果が、『マーチンゲール法は負けないための手法』と言われている所以です。なお、マーチンゲール法は勝つ前にやめると、それまでベットした金額をすべて消失します。

マーチンゲール法の背景にある考え方
マーチンゲール法の最大、且つ唯一のメリットと言えるのが、「必ず勝てる」ことです。勝つまでやめないため、負けることが絶対に起こり得ません。勝つまで続けることができる理由は、『そんなに負け続けることはあり得ない』という楽観論にあります。

オンラインカジノのゲームで負ける確率は2分の1です。それが、2回目の勝負で連敗する確率は4分の1(2分の1×2分の1)に減り、3回目の勝負で連敗する確率は8分の1(4分の1×2分の1)に減るという理論です。そして、『10回連続して負ける確率は0.09%(1万回に9回)でしか無い』という発想がマーチンゲール法の根底にあります。

確かに、数字的には間違っていませんが、この理論は1回目の勝負の時点における予測値に過ぎません。各ゲームにおいて負ける確率は1回目でも、10回目でも、100回目でも2分の1に変わりはありません。

マーチンゲール法のデメリット
マーチンゲール法のデメリットには以下のことが挙げられます。

1.投資金の枯渇
1回目のベット額が10ドル(約1,100円)にしか過ぎなかったとしても、5回目には160ドル(約17,600円)になっています。仮に、10回目までプレーを続けたとすると、一気に5,120ドル(約563,000円)まで膨れ上がります。一般市民が何万円も何十万円もの資金をギャンブルにつぎ込むことなどできません。

2.ベット制限に抵触
オンラインカジノのゲームにはテーブルリミット(ベット上限額)が設けられています。仮に、テーブルリミットが200ドルだとすると、初回に10ドルをベットした場合は、6回目のベット(320ドル)ができなくなり、マーチンゲール法が成立しません。テーブルリミットが1,000ドルだったとしても、8回目(1,280ドル)のベットはできません。

3.メンタルの破綻
いつかは必ず勝てると分かっていても、破産という恐怖が見えると精神的に耐えられなくなり、途中で逃げるということが起きがちです。

まとめ
マーチンゲール法は負けるごとにリスクが増大するのに対し、得られるのはたったの初回ベット額だけです。必ず勝てるとはいえ、その前に破産というプレッシャーに負けてしまいます。マーチンゲール法が滅多に採られない大きな理由は、費用対効果が低過ぎるからです。

モンテカルロ方法

ギャンブルには様々なものがありますが、その多くは長い歴史を辿っています。そして、誰しもが勝つためにギャンブルを行っており、多くの人が長い経験を基にして勝つための策略を練ってきました。その結果、様々なギャンブルで攻略法と呼ばれるものが作られていますが、オンラインカジノでも攻略法があり、その一つが「モンテカルロ法」です。

目次

1 モンテカルロ法とは
2 モンテカルロ法のベット方法
3 モンテカルロ法の収支結果
4 モンテカルロ法のデメリット
5 まとめ
モンテカルロ法とは
モンテカルロ法という攻略法は第二次世界大戦中に、アメリカの核物理学者が考案した手法とされています。実は、モンテカルロ法という名前が付けられたことには逸話が残されています。あるプレーヤーがモナコモンテカルロにあるカジノで、この攻略法に基づいてベットを続けました。その結果、そのカジノは大損害を被って潰れてしまいます。以降、モナコではその攻略法の使用が禁止されたという言い伝えからモンテカルロ法と名付けられたという逸話ですが、真偽のほどは定かではありません。

モンテカルロ法の特徴は筆記用具が必須ということです。従って、手間がかかるため、ランドカジノより自宅でプレーできるオンラインカジノに適した手法と言えます。そして、モンテカルロ法は一定の数式に沿ってベット額が決まりますが、マーチンゲール法のような次から次へと倍額のベットになるわけではありません。結果として、大きなリスクを抱えることが少ないというメリットがあります。

なお、モンテカルロ法に適したゲームは配当が3倍(勝率が3分の1)のゲームであり、ルーレットのダズンベット(1ダース12点賭け)やカラムベット(1列12点賭け)などが有効です。

モンテカルロ法のベット方法
モンテカルロ法では1回目のベットをする前に、紙に「1、2、3」という数字を書いておきます。そして、ゲームが進むごとに、数字を加えたり削除したりすることでベット額が決まります。

仮に、基本ベット額を1ドルとしてゲームを進めると、ベット額は以下になります。

・1回目:4ドル/負け
 数列の両端の数字を足したものがベット額になります。1回目は事前に「1、2、3」と書いてあるため、4ドル(1+3)をベットします。

・2回目:5ドル/負け
 1回目に負けた場合は、数列の右端に前回のベット額を記入します。1回目のベット額は4ドルだったので、数列は「1、2、3、4」となります。従って、2回目のベット額は5ドル(1+4)です。

・3回目:6ドル/負け
 2回目も負けた場合は、数列が「1、2、3、4、5」に変わります。従って、3回目のベット額は6ドルです。

・4回目:7ドル/勝ち
 3回目も負けると、数列が「1、2、3、4、5、6」になり、ベット額は7ドルです。

・5回目:7ドル/勝ち
 4回目に勝つと、数列の両端の2つの数字を削除します。つまり、「1、2、3、4、5、6」の数列の左側の「1、2」と右側の「5、6」を消します。残る数字は「3、4」です。従って、5回目のベット額は「3」と「4」を足した7ドルです。

・6回目:リセット
 5回目も勝つと、残っている数字が「3、4」のため、削除する数字が無くなります。数字が無くなると、モンテカルロ法が終了となります。ゲームを続ける場合は、1回目から改めてスタートします。

モンテカルロ法の収支結果
上記の収支結果は以下になります(左:ベット額/右:累計損益)。

・1回目(負け):4ドル/-4ドル
・2回目(負け):5ドル/-9ドル
・3回目(負け):6ドル/-15ドル
・4回目(勝ち):7ドル/-1ドル
・5回目(勝ち):7ドル/+13ドル

3回目まではベット額分が累計損失になりますが、4回目に勝つとベット額の2倍が得られるため(14ドル)、-1ドルまで損失が減ります。5回目に連続して勝つと、収支がプラスに転じます。数列が無くなった時はモンテカルロ法が成功したことになり、収支は必ずプラスになっています。

モンテカルロ法のデメリット
モンテカルロ法のデメリットには以下のことが挙げられます。

①いちいち計算する手間がかかる。
②テーブルリミットによって損失になる可能性がある。
③2倍配当のゲームでは利益が出るとは限らない。

モンテカルロ法では、各回ごとに数字の加減をしなければならず、正直面倒くさいといえます。また、数列が消えるまで複数回勝たないと負けを取り戻せないため、長期戦になることがあり、その場合はテーブルリミットに引っ掛かることが起きます。

一般的に、テーブルゲームにはベット額を制限するテーブルリミットが設定されています。従って、ベット額が上限額を超えるようになるとベット額をリセットしなければならず、モンテカルロ法を完了できない内にゲームが終わってしまいます。

まとめ
モンテカルロ法は理論上では、システムが完了すると必ず勝てる攻略法ですが、完了できないとマイナス収支のまま終了することになります。特に、完了できない危険性のあるのが、テーブルリミットの存在です。そこで、ベット額の単位を1ドルから0.1ドルに下げる方法がありますが、その場合は長期戦になる可能性があり、相応の資金が必要になります。なお、負けが込んでもやり遂げる強い意志が無いと成功しません。

ブラックジャック攻略法

目次1 バースト率を考えると基本戦術としてカードの値は16までをヒットとする
2 アップカードを見て判断することが重要
3 合計値が2枚の手札の合計値が11以下ならヒット一択
4 時にはスプリットという選択肢も考慮すべし
5 ブラックジャックは如何にディーラーにバーストさせるかが重要
バースト率を考えると基本戦術としてカードの値は16までをヒットとする
ブラックジャックの基本原則ですが、配られたカードの値が16までであればヒットするかステイするとよいでしょう。その理由ですが、原則、ブラックジャックは対戦相手のディーラー側の数字は17に近くなるまではヒットし続けないといけないというルールがありますので言ってしまえば自分の値が17から21までであればあえて勝負に出なくともよいというのが基本原則に存在しています。この原則はオンラインカジノの攻略法としても機能しますので基本原則としてディーラーに勝負を挑むのであれば、自己の手持ちが16であればヒットをしてカードを引くとよいでしょう。何故なら、どうせディーラーは17を目標にして勝負に打って出てきますので、16までであれば勝負に打って出てもよいという考えです。

アップカードを見て判断することが重要
ブラックジャックの攻略法ですが、ディーラーが見せているアップカードの数値でどう行動するべきかを判断することが攻略法として重要です。まず基本的にディーラーはみせているカードの数値が低い場合、2から6の間であれば他のカードの数字の値が高い場合、この時点でカードの値は16当たりになっている可能性も考えられ、高い確率でバーストする可能性も見えます。もちろんそれらを判断することができるのは勝負するまで分からないのですが、確率的にはバーストする確率はこの時点で40パーセント程度の確率でディーラーは自滅する可能性が高いです。

合計値が2枚の手札の合計値が11以下ならヒット一択
これもオーソドックスですが当たり前と言われると当たり前の戦略で、カードの合計値が11以下であればどう考えてもヒット一択です。何故ならカードの値が10であれば11を引けば21になりますので都合がよくディーラー側はおそらく17当たりの数値で勝負に挑んでくると仮定した場合どう考えてもヒットしてカードの合計値を増やした方がお得であるため、ヒット一択になるのです。

時にはスプリットという選択肢も考慮すべし
ブラックジャックでは、配られたカードが同数である場合、カードを2つに分けた方がお得である場合が多いです。例えば、Aというカードは一枚単体である場合、11の数字ですが、最初からAを2つもっている場合、11+11では22となり勝負する前から負けてしまっているということになり、両者の数字は11ではなく1と数え合計で2となります。これだったら、11という数字を有効活用して勝負に打って出た方がお得であると感じますよね。そこで宣言の中にあるのがスプリットです。スプリットとは、同数のカードがゲームで存在する場合、カードを2つに分けてゲームに参加します。もちろんもう一回分の掛け金を必要としますがそれでも勝てる確率が高まりますので時にはスプリットを宣言するのも一つの方法です。というのもこのケースは、Aというカードをいかに生かすかを重要視しており、11という数値を殺さずに勝負している点があります。何故なら、最初に勝負する手札の数値が低すぎる場合、案外とバーストする確率が高くなります。この11という数値はかなり利点があり、16以下の数値化16であればヒットを選んでもバーストしない確率が若干高いです。16以下14以下であればなおバーストする確率が低いので先方としてはオーソドックスですがお勧めの先方です。

ブラックジャックは如何にディーラーにバーストさせるかが重要
ブラックジャックのゲームはディーラーは原則17の値になるまではヒットしないといけないというルールがありますので、言ってしまえば、実は21という数字にこだわらずにゲームで勝負することが重要です。その為、考え方を変えるとブラックジャックは実は、ディーラー側は勝負から降りるという選択はできずステイできないことを考えた場合、バーストさせて自滅させるという選択肢も考慮できるのです。こちら側の数値が17だった場合、実は勝負する必要性はなく、ステイしてそのままのカードで勝負に挑むことも可能で、たとえディーラーの数字が17だった場合でも引き分けとなりますので負けたわけではなく勝負した資金も変額されますのでこの時点では負けていません。多くの方は、ブラックジャックは如何に21に近づけるかを優先しますが実はそうではなく、如何に相手をバーストさせるかが重要でディーラーは実は勝負から降りるという選択肢がない分、プレイヤーと比較した場合、プレイヤー側は案外有利でかつディーラーは2枚目のカードをオープンにしないといけないルールもあり、この時点でディーラーの2枚目のカードの値が2から6であればば次にカードを引いた際、バーストする可能性も否定できないのです。何故ならディーラーは絶対に17という数字に近づけたうえでゲームに参加しますのでそのルールがある以上、ディーラーは自滅するでしょう。

 

ダランベール法

ハイローラーならともかく、一般プレーヤーは一気に儲けることよりも、日々のプレーの中で少しづつ利益を貯めていければ良いと思っているものです。そんな一般プレーヤーに適した攻略法があり、それが「ダランベール法」です。ダランベール法という名前は、18世紀にこの攻略法を生み出した数学者の「ジャン・ル・ロン・ダランベール」に由来します。

目次

1 ダランベール法とは
2 ダランベール法の進め方
3 ダランベール法のメリット
4 ダランベール法のデメリット
5 ダランベール法とマーチンゲール法の違い
6 まとめ
ダランベール法とは
ダランベール法では始めに基本のベット額を決め、勝つとベット額から1単位を減らし、負けると1単位を増やします。なお、ダランベール法を使用するゲームは勝率が50%、配当が2倍のゲームです。例えば、ルーレットの赤・黒ベットやバカラなどが適してします。

ちなみに、ダランベール法の基本になっている理論は「大数の法則」です。例えば、サイコロを振った時に出てくる目は1~6まで6通りがあります。当然、1~6まで何が出るか分かりません。5回振った時に5回とも「6」の目ということもあり得ますし、10回振った時に1回も出ない目があるかもしれません。

ところが、そのサイコロを1,000回も降っていると、自然と1~6までどの目においても出た回数が同じになってきます。これが大数の法則です。オンラインカジノのゲームでも、勝負を数多くこなしている内に、勝ち数と負け数がほぼ同数になってくるものです。

ダランベール法の進め方
基本ベット額を5ドルとし、1単位を1ドルとしてプレーしたとします(〇:勝ち、×:負け)。

・1回目:×
 基本の5ドルをベットします。
・2回目:×
 1回目に負けたので、ベット額は1ドルを足した6ドルになります。
・3回目:×
 2回目も負けたので、ベット額は7ドルにアップします。
・4回目:〇
 3回目も負けたので、ベット額は8ドルになります。
・5回目:×
 4回目に勝ったので、ベット額は7ドルに下がります。

このような方法を10回続けて以下の結果になりました(カッコ内は累計損益)。

・1回目×:5ドル(-5ドル)
・2回目×:6ドル(-11ドル)
・3回目×:7ドル(-18ドル)
・4回目〇:8ドル(-10ドル)
・5回目×:7ドル(-17ドル)
・6回目 〇:8ドル(-9ドル)
・7回目 〇:7ドル(-2ドル)
・8回目 〇:6ドル(+4ドル)
・9回目×:5ドル(-1ドル)
・10回目〇:6ドル(+5ドル)

上記の例は単位を1ドルにしてありますが、資金的余裕があれば単位を上げてもシステムは変わりません。

ダランベール法のメリット
ダランベール法の主なメリットとして以下の3つが挙げられます。

1.勝ち負けのバランスを図ったベット
ダランベール法は勝った時にベット額を減らし、負けた時にベット額を増やすことで、収支のバランスが図られています。大勝ちはできなくても、増減を繰り返しながら最終的に利益を残すことを目的としています。そのため、ダランベール法は短期ではなく長期のプレーに適した手法です。

2.ゆとりを持ったプレーが可能
勝っても負けても資金の移動は1単位です。従って、資金の増減が緩やかになり、じっくりと収支を考慮しながらゲームを進められます。また、資金の減り方が少ないということはローリスクということになり、ゲームをしていてもプレッシャーを受けずに済みます。このプレッシャーを受けないことが感情的なベットを抑制することにも繋がります。

3.少ない資金でプレーが可能
ベット単位が常に1ということは、それだけ資金の負担が小さいことを意味しています。つまり、高額な軍資金を必要としません。

ダランベール法のデメリット
ダランベール法のデメリットには以下の2つがあります。

1.連敗が続くと厳しい回収
ダランベール法のベット額は負けると1単位アップ、勝つと1単位ダウンします。従って、連敗した場合は、損失したベット額を1回の勝ちゲームだけで取戻すことができません。連勝することで少しずつ損失分を回収していくしかありません。

2.不向きな短期戦
ダランベール法は勝ちゲームと負けゲームのベット額の差が小さいため、一気に負けない代わりに、一気に高額な勝利金を得るということができません。つまり、短期決戦には適さないことから、ハイローラ-向きの攻略法ではありません。

ダランベール法とマーチンゲール法の違い
ダランベール法とよく比較されるのがマーチンゲール法です。マーチンゲール法は1回勝つと損失分を全額取戻せますが、連敗した時の損失額が急激に膨らみます。仮に、5連敗した時のベット額と累計損失を比較すると以下になります(左:ダランベール法/右:マーチンゲール法)。

・1回目:1ドル(-1ドル)/1ドル(-1ドル)
・2回目:2ドル(-3ドル)/2ドル(-3ドル)
・3回目:3ドル(-6ドル)/4ドル(-7ドル)
・4回目:4ドル(-10ドル)/8ドル(-15ドル)
・5回目:5ドル(-15ドル)/16ドル(-31ドル)

まとめ
ダランベール法は勝った時でも、負けた時でも1単位をベット額から増減させるシンプルさが特徴です。その特徴からローリスク・ローリターンになっており、攻略法を初めて使用する初心者向きの手法と言えます。

グランマーチンゲール法

オンラインカジノの攻略法の一つにグランマーチンゲール法(グレートマーチンゲール法)があり、理論上では負けることの無い手法と言われています。基になっているのは有名な「マーチンゲール法」ですが、そのマーチンゲール法の弱点が改善されています。負け続けても、一度勝つだけで大きな利益を得られます。

目次

1 グランマーチンゲール法のシステム
2 グランマーチンゲール法のシミュレーション
3 グランマーチンゲール法を有効にする方法
4 グランマーチンゲール法のメリット&デメリット
5 まとめ
グランマーチンゲール法のシステム
グランマーチンゲール法の効果の発揮されるゲームはマーチンゲール法同様、勝率が50%で、配当倍率が2倍のゲームです。従って、ルーレットの赤・黒のどちらかにベットする、またはバカラのプレーヤー・バンカーのどちらかにベットするゲームなどに使用します。ちなみに、ビデオポーカーやスロットゲームなどは、得られる勝利金が変化するため、グランマーチンゲール法には適しません。

グランマーチンゲール法は、マーチンゲール法の稼げる利益が少ないという欠点を補うことを目的として考案されました。以下の手順でプレーを進めていきます。

①ベット額の単位を決めます。
②1回目に1単位をベットします。
③1回目に負けたら、2回目は1回目のベット額の倍額+1単位をベットします(計3単位)。勝ったら、常に1単位のベット額に戻します。
④2回目も負けると、3単位の倍の6単位+1単位の計7単位をベットします。ちなみに、バカラなどでゲーム結果が引き分けの場合は、そのままのベット額で次の回に進みます。

グランマーチンゲール法のシステムを簡単に言うと、マーチンゲール法のベット額に1単位を加えてベットするということです。その分ベット資金を多く用意しなければなりませんが、マーチンゲール法のような勝った時に初回べット分しか取戻せないということがありません。勝てば、必ず利益が付いてきます。

なお、グランマーチンゲール法で注意の必要なのがゲームごとに設定されているベットリミットです。グランマーチンゲール法は負けると倍々の額でベットしていくため、ベット額が高額になる時があります。連敗の途中でベットリミットに達したために予定の額をベットできないと、負け分を取返せなくなります。従って、ベット単位を高額に設定する場合は、ベットリミットの高額になっているテーブルでプレーすることが必要です。

グランマーチンゲール法のシミュレーション
ベット単位を1ドルとしてプレーした結果、以下のようになりました(〇:勝ち、×:負け)。

・1回目:×
 1ドルをベットします。

・2回目:〇
 1回目に負けたため、3ドル(1ドル×2倍+1ドル)をベットします。

・3回目:×
 前回のゲームで勝ったので、1ドルのベットに戻します。

・4回目:×
 3回目に負けたので、またベット額を3ドルに増やします。

・5回目:×
 連敗したので、ベット額は7ドル(3ドル×2倍+1ドル)になります。

・6回目:〇
 3連敗になったので、ベット額は15ドル(7ドル×2倍+1ドル)になります。

・7回目:〇
 前回のゲームで勝ったので、1ドルのベットに戻します。

結果は3勝4敗でした。上記の結果を表にすると以下になります(左:ベット額/右:累計損益)。

・1回目 ×:1ドル/-1ドル
・2回目〇:3ドル/+2ドル
・3回目×:1ドル/ +1ドル
・4回目 ×:3ドル/ -2ドル
・5回目×:7ドル/ -9ドル
・6回目〇:15ドル/+6ドル
・7回目〇:1ドル/+7ドル

グランマーチンゲール法は連敗が続いても、一度でも勝てば利益の出ることを示しています。

グランマーチンゲール法を有効にする方法
グランマーチンゲール法を有効にするには、できる限り勝てる可能性の高い機会にプレーすることです。実は、その機会を探る方法があり、それが「空回し」です。空回しとは、ベットしないでルーレットを何回か回し、出目の状態をチェックすることです。あくまでも確率にしか過ぎませんが、同じ色が続くと次にまた同じ色の出る可能性が低くなっています。そのテーブルの出目の様子を見てからベットすることが有効な手段になります。

グランマーチンゲール法のメリット&デメリット
グランマーチンゲール法におけるメリットとデメリットとして以下が挙げられます。

1.メリット
・損失回収に特化しており、必ず損失を取返せます。
・連敗が続いても、その分勝った時の利益が大きくなります。
マーチンゲール法よりも多く稼げます。

2.デメリット
マーチンゲール法よりも多くの資金が必要です。
マーチンゲール法よりもプレシャーが大きくなります。
・テーブルリミットに抵触し、予定通りにいかなくなることがあります。

まとめ
グランマーチンゲール法マーチンゲール法の弱点だった、利益が初回ベット額でしかないということを解消しています。グランマーチンゲール法の基本的な発想は、連敗する可能性はどんどん低くなっていくというものです。1回目に負ける確率は50%でも、2連敗の可能性は25%、3連敗は12.5%、4連敗は6.25%に減るため、その内に勝てるというものです。ただ、大切なことは事前に損失許容額を決め、その損失額になったら諦めるという判断を下すことです。

マンシュリアン法

マンシュリアン法の利用者が多くなっている大きな理由に、手順やルールがシンプルということがあります。メモに数字を書いたり、計算したりする必要がありません。マンシュリアン法の手順は以下の3つです。

①ベット額の単位を決めます。
②好きなエリアにコーナーベットをします。
③負けた時は、ベットするエリアを1個所増やします。

そして、勝つまで②→③を繰返します。また、負けた場合は1個所に賭けるベット額の単位を「1→1→2→4→8」と増やしていきます。勝つと、リセットして1単位からベットし直します。マンシュリアン法は5回以内に1回勝てば利益を確保できるのが特徴です。

ちなみに、コーナーベットとは、4つの数字が上下左右に隣り合った枠「田」の真ん中にチップを置くベット方法のことです。

マンシュリアン法における勝率と損益
マンシュリアン法におけるゲーム回数ごとの勝率は以下になります。

・1回目:10.8%
・2回目:21.6%
・3回目:32.4%
・4回目:43.2%
・5回目:54.1%

1回目は10.8%と低いですが、5回目になると54.1%と2分の1以上の確率で勝てるようになります。なお、各回数において勝った場合の利益をまとめると以下になります(左:ベット額/右:累計利益)。

・1回目:1ドル/+8
・2回目:2ドル/+6
・3回目(2連敗後に勝利):6ドル/+9
・4回目(3連敗後に勝利):16ドル/+11
・5回目(4連敗後に勝利):40ドル/+7
・6回目(5連敗後に勝利):96ドル/-17

通常は、ゲームにおけるベット額が増えれば増えるほど、勝った時の利益が大きくなるものです。ところが、マンシュリアン法の場合は、6回目以降になるとベット額の割合が高くなるため、たとえ勝ったとしても収支がマイナスになります。従って、5回目で負けた時はリセットして始めからやり直します。

マンシュリアン法のシミュレーション
マンシュリアン法で5回プレーし、5回目に勝った場合をシミュレーションしてみます。ベット単位は1ドルに設定します(〇:勝ち、×:負け)。

・1回目:×
 どこでも良いので1エリアに1ドルコーナーベットをします。

・2回目:×
 1回目で外れたので、2回目は追加で1回目と別のエリアにコーナーベットします。これで数字は2個所・8個にベットしていることになります。

・3回目:×
 2回目も外れたため、3回目もコーナーベットを追加します。なお、3回円はベット額を2倍の2ドルに増やすため、ベット額は計6ドルになります。数字は3個所・12個です。

・4回目:×
 連敗中の4回目のベット額は4ドルのため、4個所に4ドルずつのコーナーベットをします。ベット額は計16ドルで、数字は4個所・16個になります。

・5回目:〇
 5回目では、5個所に8ドルずつベットするため、ベット額は40ドルになります。数字は5個所・20個です。

5回目に的中したので、32ドルの利益が出ます。今回のシミュレーションを表にすると以下のようになります(左:ベット額/右:累計損益)。

・1回目×:1ドル/-1ドル
・2回目×:2ドル/-3ドル
・3回目×:6ドル/-9ドル
・4回目×:16ドル/-25ドル
・5回目〇:40ドル/+7ドル

マンシュリアン法のメリット
マンシュリアン法の主なメリットは以下の2つです。

1.5回に1回の勝利で利益の発生
5回のプレーの内、一度勝つだけで利益を得られます。5回に1回勝てば良いだけなので、気分的にはかなり楽です。

2.負けるごとに勝率がアップ
連敗している時に、いつ勝てるか分からないのでは不安でたまりません。ところが、マンシュリアン法は負けると次の回でベット対象の数字を増やしていくため、連敗するほど次の回の勝率が上がるという面白い攻略法になっています。従って、大きなプレッシャーを感じずに済みます。

マンシュリアン法のデメリット
マンシュリアン法のデメリットとして以下が挙げられます。

1.5回目までに勝てないとマイナス
マンシュリアン法はベット額を急激にアップしていくため、回を増していくと次の回に勝ったとしても、配当で累計ベット額をカバーできなくなります。実際に、5回以内に勝てないと(5連敗すると)マイナス収支になります。

2.ベット資金として65ドル以上が必要
仮に、4連敗すると、5回目の累計ベット額は単位が1ドルだったとしても65ドルになります。つまり、最低でも65ドルの資金が必要だということです。

まとめ
マンシュリアン法では、ベット単位を1ドルとすると「1ドル→1ドル→2ドル→4ドル→8ドル」というようにベットしていきます。そして、負けるごとにベットのエリアを増やします。なお、6回以上プレーしても利益が取れないため、必ず5回までにゲームを終わらせます。

10%法

ネット上には、オンラインカジノの攻略法と呼ばれるものが数多く掲載されていますが、なかなか思うようなものが見つからないものです。簡単にできそうなものは儲けが少なかったり、儲けが大きそうなものはリスクが大きかったりします。そんな中で、比較的ローリスク・ハイリターンになっている攻略法があり、それが「10%法」です。

目次

1 10%法の進め方
2 10%法のメリット
3 10%法のデメリット
4 まとめ
10%法の進め方
10%法はその名の通り、ゲーム開始後の各時点における資金残高の10%をベットします。従って、ゲームの進行とともに増減する残高に比例して、ベット額も毎回変わります。なお、10%にすることで小数点以下の端数が出る場合は、四捨五入にしても切り上げても構いません。

なお、10%法の有効なゲームはルーレットの赤黒ベットやバカラなど、勝率が1/2のゲームです。それ以外のゲームではあまりメリットがありません。

仮に、100ドルの資金を元手に始める場合は、以下のように進めていきます(〇:勝ち、×:負け)。

1ゲーム目:10ドル、〇
資金が100ドルのため、ベット額は10%の10ドルです。

2ゲーム目:11ドル、〇
10ドルの利益によって残高が110ドルになったため、2ゲーム目のベット額は11ドルです(110ドル×10%=11ドル)。

3ゲーム目:12ドル、〇
残高が121ドルのため、ベット額は121×10%=12.1になりますが、四捨五入で12ドルとします。

このようなベット方法で10ゲームの勝敗結果が以下だったとします。

 
勝敗
ベット額
累計残高
1回目

10ドル
110ドル
2回目

11ドル
121ドル
3回目

12ドル
133ドル
4回目
×
13ドル
120ドル
5回目
×
12ドル
108ドル
6回目

11ドル
119ドル
7回目
×
12ドル
107ドル
8回目

11ドル
118ドル
9回目

12ドル
130ドル
10回目
×
13ドル
117ドル
表から分かるように、負けた後の次の回のベット額がそれほど減っていません。これは、全ての回のベット額が残高をベースに計算されているためです。

10%法はベット額を常に一定にするフラットベットとは違い、10連敗しても資金が残ります。例えば、100ドルの資金で10連敗した時の両者のベット額と残高を比較してみます。

10%法
フラットベット
ベット額
残高
ベット額
残高
10ドル
90ドル
10ドル
90ドル
9ドル
81ドル
10ドル
80ドル
8ドル
73ドル
10ドル
70ドル
7ドル
66ドル
10ドル
60ドル
7ドル
59ドル
10ドル
50ドル
6ドル
53ドル
10ドル
40ドル
5ドル
48ドル
10ドル
30ドル
5ドル
43ドル
10ドル
20ドル
4ドル
39ドル
10ドル
10ドル
4ドル
35ドル
10ドル
0ドル
 
10%法のメリット
10%法のメリットとして以下の3つが挙げられます。

1.連敗による資金の急激な減少を抑制
負けるごとにベット額を増やす攻略法は一度の勝利で負け分を取返せますが、資金の減少幅が大きいため、プレッシャーに弱い人は耐え切れなくなります。しかし、10%法では残高の10%だけをベットするため、資金の目減りが少なくて済みます。

2.ゆとりを持った資金計画が可能
10%法は勝敗によってベット額が急激に変動することがありません。つまり、勝っても負けても残高が大きく影響されないことから、ゆとりをもって資金計画を立てられます。

3.連勝による利益のアップ
10%法は連勝すると利益を膨らますことができます。フラットベットのベット額と比較すると、一目瞭然です(左:10%法/右:フラットベット、カッコ内:累計利益)。

 
10%法
フラットベット
 
ベット額
累計利益
ベット額
累計利益
1回目
10ドル
10ドル
10ドル
10ドル
2回目
11ドル
21ドル
10ドル
20ドル
3回目
12ドル
33ドル
10ドル
30ドル
4回目
13ドル
46ドル
10ドル
40ドル
5回目
15ドル
61ドル
10ドル
50ドル
 
10%法のデメリット
10%法は連敗しても一気に資金を消失することはありませんが、資金残高の10%しかベットしないため、連敗が続くと負け分の回収が遅くなります。例えば、100ドルを元手にプレーして、最初に5連敗すると、6ゲーム目から5連勝してもトータルではマイナスのままです(カッコ内は累計損失)。

 
勝敗
ベット額
累計損失
1回目
×
10ドル
−10ドル
2回目
×
9ドル
−19ドル
3回目
×
8ドル
−27ドル
4回目
×
7ドル
−34ドル
5回目
×
7ドル
−41ドル
6回目

6ドル
−35ドル
7回目

7ドル
−28ドル
8回目

7ドル
−21ドル
9回目

8ドル
−13ドル
10回目

9ドル
−4ドル
まとめ
10%法はローリスク・ハイリターンの戦略であり、負けても資金がすぐには減らないという特徴があります。資金が少なくなるとベット額を減らし、資金が増えるとベット額を増やすというバランスの取れた手法です。また、資金計画に即してゲームの止め時の判断がしやすいというメリットもあります。